BMブログ

BMブログ記事詳細

2014.3.17.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第44回 「『無観客試合』におもうこと」(2014年3月17日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートでひも解く
「無観客試合」におもうこと。
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第44回

こんばんわ


もう、3月も中旬になるけど、
寒い日がつづき、
温泉地などもまだかなりのひとで賑わってるわ。

観光客で成り立ってるところは、
気候に左右されることもあるから、
なんとも見通しがたたないわよね。
日本全体が、海外からの旅行客獲得に必死になっているけど、
各観光都市も、必死のPRで生き残りを図っているわ。


その、集客に絡むはなしになるけど、
このたび、Jリーグで
「無観客試合」という処分がくだった。
人種差別と受け取れる垂れ幕をあるサポーターが掲げ、
それをクラブ側が即座に撤去しなかったという、
クラブ側に責任を課せられた格好だ。
このチームで過去にも同様なことで制裁金処分を受けているため、
今回は、1993年のJリーグ発足以来の汚点となる処分がくだった。


この処分が妥当かどうかの議論は他に譲るとして、
損害を受けるのは、
クラブ側の興業収入の1億円だけではないということが問題ね。
ネオ・ディベートで分析につかう
「キャスト・ライトアップ」(登場人物ごとのメリットデメリットを洗い出す手法)
をしてみると、
善良なるサポーターは、楽しみにしていた試合の応援ができなくなり、
相手チームのサポーターは、まったく関係ない事件に巻き込まれた格好になるわ。

http://www.burningmind.jp/debate/debateword.html

そして、なにより選手たちへのデメリットは、
直接的でないにしても、大きい。
一流のプレーを、お金を払っているお客様に観てもらう。
プロスポーツ、お金をとれる商売の原点はここにある。
観てもらう、魅せることでのモチベーションは、
素質ある選手の能力を一層引き出す。

ディベートでも、第三者(試合をしていないひと)がジャッジ(判定)をする。
第三者がいないディベートはありえないし、
より多くのひとに訴えかけるために、
ネオ・ディベートでは、プレゼンテーションを重視し人間力を高めようとしている。
そのためには、観客は絶対必要なのだ。
多ければおおいほど、ディベーターの力は試されるし、
それをのりこえてチカラをつけていくのよね。

この件に関し、かつて映画監督もやっていたというビートりゅうき氏は、
「やっぱりおいら達の仕事ってのはお客さん呼んで入ってもらわないと
なんにもならないからね。
そういう意味で、Jリーグの処分は重たいし、
サポーターも、このようなことは2度と起こしてはならないよ。
おいらも、かーっとなっていろいろやったけど、
どれだけのひとが迷惑被るか考えないといけなかったよな。
直接関係ないひとも巻き込んじゃって・・・・・・」
と述べている。


この問題の本質や重要性は、
日本だけでなく、人種差別が世界にまだ残っていることにあるのだけど、
今回の行為が、「無観客」というとんでもない代償を払うことは、
普段の自分たちの行動も
より一層戒めなければならないと、考えさせられたわ。

それでは、また

BY ひろ☆たかさわ

PAGE TOP