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2016.11.10(木)
アビコ青年のディベート事件簿
File51「素直さ」(2016年11月10日)

ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 51
本日のテーマは「素直さ」です。

■イチロー選手が語る「一流」とは?
イチロー選手は言います。
「メジャーリーガーの凄いところは、
一度『あ、すごい選手だ』と認めたら、
2,500本もヒットを打っている選手でも聞きに来ます。
それが偉大な点ですね。」
つまり、どんなに実績がある選手でも、自分にないものがあれば教えを乞う。
その「素直さ」「謙虚さ」にこそ、偉大な選手たるゆえんがあると語っています。

■世の中に溢れる批評の中身
イチロー選手の言葉に違和感を抱く人は少ないはずです。
ですが、日常生活ではなかなか素直に話を聞けない(受け入れられない)現実もあります。
例えば、ネット通販の書評コメント。
きっちり読んで、その上で批判的な評価を下すのは正当な行為です。
ですが、意外と多いのは最後まで読まずに書評を書いているケースです。
「まだ読み終えてはいないですが」と前置きした上で、
自分の思い込みで酷評しているケースが散見されます。
私はつくづく「もったいないな…」と思います。
その気になれば多くの収穫がある本であっても、
自分の感覚や意見に少しでも合わなければ「得るものなし」と切り捨ててしまっては、
何のための読書なのかと疑ってしまいます。
読書は今ある自分を肯定するためのもの、と割り切っているならまだしも、
何らかの学びを得て成長しようとするなら、
やはり偏見を持たずに「素直に読む(耳を傾ける)」姿勢が大切なのは言うまでもありません。

■松下幸之助氏が説く「素直さ」
もちろん、これら全ては自戒の念も込めています。
どんな職業であれ、年齢を重ねるごとに経験が増え、
その経験の中から成功体験をつかんでいきます。
ですが、過去の成功体験にしばられて、
今ある自分のスタイルに固執してしまうことも珍しくありません。
そんな時は、きっと素直さを失って、排他的な心になっているはずです。
当然、行き詰まるのは目に見えています。
この点を、松下幸之助さんが実に簡潔に表現されています。
「素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、
そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さをもった心である。
素直な心がない場合には、現状にとらわれて創意工夫を怠り、
進歩向上のない固定停滞の姿が続いていくようになる。
素直な心になれば、危機に直面してもこれをチャンスとして受けとめ、
“禍を転じて福となす”こともできるようになる。」

■今ある自分を超えるために
学校や社会人セミナーでも、同じテキスト、同じ講義を受けているのに、
卒業生の習得度にはどうしても差が出るものです。
それには様々な要因はあるものの、
大きな要因のひとつは「素直さ」であることは間違いありません。
これまでの自分の価値観、やり方をいったん脇に置き、
謙虚に新たな知見を取り入れてみる。
しばらくは違和感を覚えつつも、「型」を意識し続けたその先に、
新たな世界が広がっているものです。
その点を理解できなければ、いつまで経っても自分の殻を破れないでしょう。
「歳とるってのは、細胞が老けることであって、魂が老けることじゃない。」
さすがは生ける伝説・矢沢永吉さんの名言。
自分のやり方に固執していては、とてもじゃないけどBIGになれません。
いつまでも熱い気持ちで、素直に学び続けていこうと思う今日この頃です。

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以上、アビコレポートでした。

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