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2016.1.29(金)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第41斬 「キムタクは裏切り者か?」(2016年1月29日)

ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第41斬 「キムタクは裏切り者か?」
世代を超えて年明け一番のニュースといえば、SMAP解散騒動。
メンバー全員が生放送で謝罪を行ったのは記憶に新しいところです。
なんと瞬間視聴率37.2%という驚異の数字を叩き出しました。
ジャニーズ居残り組の木村拓哉さん vs ジャニーズ離脱派の他4名、
という構図で報道などで語られていますが、明暗くっきりと分かれた形。
謝罪放送では、離脱派4名はジャニーズ事務所が作成した謝罪文を読まされた、
との記事もあり、離脱派4名は辛い立場に立たされているようです。
■木村拓哉は裏切り者か?
東スポ記事では、「裏切り者」と木村拓哉さんをこきおろしています。
半官びいきの日本人気質を利用した煽り文言と考えて良いでしょう。
「少数派」イコール「裏切り者」とされたらたまったものではありません。
ここで大切なのは、ファクト(=事実)の検証です。
そもそもSMAPの略称ですが、ジャニーズ事務所の社長・ジャニー喜多川氏が、
「Sports Music Assemble People」
(「スポーツや音楽をやるために集められた人々」という意味)の頭文字から命名しています。
つまり、会社(事務所)が集めた5名のメンバーということ。
SMAPとして独立するという考え自体が「裏切り者」の発想といえます。
つまり、木村拓哉さんは裏切り者ではなく、単に筋を通しただけと言えます。
■筋を通すとは?
日本語大辞典によれば、
「筋が通っている」とは「道理にかなっている」ことを指します。
そして、「道理」とは「人の行うべき正しい道筋」のことです。
親しき仲にも礼儀ありと言います。
礼節をわきまえることは、まさに道理に叶った行動です。
今回、木村さんがジャニーズ事務所に残ると決断したのは、
ジャニーズ事務所が育ててくれたという”恩”に対して、
独立して利害対立するという”仇”で返せないということでしょう。
礼儀に厳しいということで有名な木村さんであれば、
なおさらそう感じると思います。
木村さんの礼節を知る分かりやすいエピソードとして、
”モスバーガー事件”というのがあります。
木村さんは大のモスバーガー好き。
撮影などで木村さんが現場入りする際は、
現場スタッフが気を利かしてモスバーガーを用意するそうです。
しかし、ある時、現場スタッフの配慮が漏れて、
モスバーガーが用意されていないことがあったそうです。
モスバーガーがないことに対して、不満そうな態度をしめしたのが、
当の木村さんではなく、木村さんの付き人だったそうで、
付き人は木村さんからこっぴどく叱られたという話です。
現場スタッフが好意でやってくれていることに感謝こそすれ、
不満顔をするのは筋が通っていないということを叱ったのだと思います。
■武士の一分
木村さんといえば、「ロンバケ」、「HERO」などのドラマで有名ですが、
代表作の一つに「武士の一分」という名作映画があります。
卑劣な上司から、愛する妻(壇れい)にひどい仕打ちを受けた武士(木村拓哉)が、
武士の一分を賭けて、まったく勝ち目のない戦いに挑むストーリー。
礼節を大切にする木村さんにぴったりの役柄だと感じました!
山田洋次監督による、切なくも心温まる名作ですので、
部下の一分、上司の一分、経営者の一分、夫の一分、いろいろある中、
当映画を観ながら、自分にとっての”一分”に想いを馳せてはいかがでしょうか?

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