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2015.10.21(水)
第28回 「海上自衛隊の観艦式」(2015年10月21日)

ほぼ月イチコラム
時事問題がわかる BURNING MIND主席講師・井上晋の『賛否両論のための基礎知識』 第28回

週末、ジョギングをしていると見慣れない光景が、、、。
横浜は山下公園の隣にある大さん橋に巨大な軍艦が停泊しています。客船が停泊していることはよくあるのですが、こんなにごつい軍艦が横浜港にあることにびっくりしました。
帰宅後調べてみると、なんでも3年に一度の観艦式が、相模湾で行われるとのこと。
観艦式とは、1341年の英仏戦争の際に英国王エドワード三世が自ら艦隊を率いて出撃する際に、その威容を観閲したことが始まりとされています。
ですので、海上自衛隊の観艦式は、日本の海軍の力を内外に誇示することが目的の行事です。
私が見たのは、新型護衛艦「いづも」でした。
今年の3月に就役したばかりの最新鋭の護衛艦で、全長248メートル、基準排水量1万9500トンという超大型の護衛艦です。
最大で14機のヘリコプターを搭載でき、470名の乗組員を収容します。
大きな機械に心躍るのは男子の性なのでしょうか、私も「デカいなー」「ごついなー」と無邪気に感心してしまいました。
一方で、式典での安倍首相のスピーチを拝見すると、積極的平和主義に邁進する姿勢が一段と強化さえ、また現実感をもって語られており危うさも感じました。
「平和の為には、相応の武力も必要である」という理屈は理解していたつもりでしたが、市民の憩いの場に突如現れた灰色の軍艦を目の当たりにしたことで、複雑な思いになりました。
また、安全保障法案が可決されましたが、実際に平和を守るのは法律ではなく、これらの巨大な戦艦やそこでその乗組員であるということも実感として感じました。
法案の中身を詳細に理解するとともに、わが国の自衛隊の装備やそこで働く人々についても、現実感をともなった感覚を養うことが大切だと痛感した次第です。
合理的な理屈や勇ましい姿の裏側にある現実も実感したうえで、この国の安全保障を考える必要がありそうです。
皆さんは、どう思われますか?

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