論題詳細

講評

BMディベートグランプリ2004 予選リーグ~決勝トーナメント 全体講評

論題

「論題:日本政府は、遺伝子組み換え作物・食品(GMO)の生産・販売・輸出入を全面禁止すべし」

2004年11月 運営委員 中村貴裕

9月から始まったBMディベートグランプリⅠ予選。
12月19日(日)の、聖地コクリツに向けて、この1日で、予選が終わり、決勝トーナメント2試合が終わり、出場ディベーターが決まる。
本日の第2試合、第3試合では、予選で一度は敗戦したメンバー達が、ワイルドカードでのコクリツ進出をかけて、決勝トーナメント進出の座を競う。唯一のシード者、奥山真は、第2試合で、ワイルドカード1をGetした中村雅芳の挑戦を受ける。
午後から いよいよ決勝トーナメントが開幕。
第4試合と第5試合は、予選第3位~第5位のメンバーで、コクリツへの一つの席をかけ、トーナメント戦が開催(決勝トーナメント右ブロック)される。11月は、BMとしても史上初めて、「食」を題材として取り扱う。
身近で、デリケートな問題であるが、この論題をきちんと 料理し、聖地コクリツの座席を確保できるのは、誰か・・


【EXTRA MATCH 肯定側 ディベーターB vs. 否定側 中村貴裕】

米国サンノゼ生活を終えて、あの男が 日本に、そしてBMのディベートの場に帰ってきた。世界最先端技術と、アメリカンドリームを現実のものにする ビジネスマンが集う場、シリコンバレーにて、投資家やベンチャー企業幹部との話のコミュニケーションの中でも、ディベートの効用を確信した、という中村貴裕。
迎え撃つのは、2004年9月にBMディベートにデビューし、初めての大会「登龍門」で、豊富な調査、切れ味鋭い質疑応答、ディベーターNペアとの見事なコンビで 全勝優勝を勝ち取った新人女性ディベーター、ディベーターB。
新人ディベーターの勢いか、1年ぶりディベート参戦の意地か、肯定側 ディベーターBの立論で試合は始まった。

【予選リーグ 第5試合 肯定側 奥山真 vs. 否定側 中村雅芳】

9月に行われた予選第1試合では、強豪 井上晋の前に敗戦、最初に姿を消したと思われたが、ジャッジポイント争いで競り勝ち、ワイルドカードの切符を手にした中村雅芳。
対するは、優勝に一番近い男と言われる、今回の予選で唯一のシード者、奥山真。豊富な事前調査で つねに準備万全の奥山は、肯定否定決定のトランプで勝利すると、肯定側を選択。オーディエンスは、奥山の堂々とした立論、そして準備されたわかりやすい資料に、圧倒された。しかし中村雅芳は、質疑応答で激しく迫っていき、肯定側立論には 定量データが無い事を指摘し、これを肯定側に認めさせる。
一進一退の攻防、勝利の女神はどちらにほほえむか・・。

【予選リーグ 第6試合 肯定側 中西夏雄 vs. 否定側 久保田浩】

10月の予選第4試合終了後、特別ルールにより新設されたワイルドカード2。
予選第5試合が完了した時点での、敗者の中でジャッジポイント1位と2位が対戦する。
久保田浩は出場決定。未定だった残りの1枠は、予選第5試合での奥山真勝利により、中西夏雄がGet。決勝トーナメントへの最後の切符を手にするのはどちらか。
相手の話を冷静に受け止め、分析し、足りない論を指摘していく事の得意な久保田は、トランプでKingを引き、迷わず否定側を選択。
論争は、最終反駁までもつれこみ、試合は、BM史上でも最も僅差となる、0.04ポイント差となる壮絶な戦い。その僅差の原因は、メインジャッジと それ以外のジャッジの意見が分かれたところにあった。

【決勝トーナメント第1試合 肯定側 ディベーターC vs. 否定側 中西夏雄】

いよいよ決勝トーナメントが開始。
厳しい右ブロックに入った予選3位~5位メンバーは、3名のディベーターが1つの椅子を争う。
左ブロックに入り、コクリツ出場を決めている予選1位の奥山真、予選2位の本間賢一はオーディエンスとしてこの試合を見守る。まずは予選4位と予選5位の対戦。
予選4位は、前回大会で名古屋から来た挑戦者、ディベーターDを破ったディベーターC。
予選5位は、予選第6試合でメインジャッジからは「敗戦」を告げられながらも、決勝トーナメントに進出できた中西夏雄。
ディベーターCが、ディベート経験を活かせるか。それとも、中西夏雄が、そのラッキーさ、そしてこの試合をオーディエンスとして見る、久保田浩の想いを、試合にぶつける事ができるか。
肯定のディベーターCは、否定側の立論を予測した上で、新たな論を提示してきた。

【決勝トーナメント第2試合 肯定側 ディベーターC vs. 否定側 井上晋】

この試合で、決勝トーナメント 右ブロックの優勝が決まり、聖地コクリツへの出場メンバー3名が揃う。西の横綱、奥山真が早々に決勝トーナメント進出を決めるかたわら、東の横綱、井上晋はこの試合に全てをかける。
井上晋は、銀河鉄道999の曲とともに、コクリツへの想いを背中に刻み、入場してきた。怪我をした高澤拓志の想いものせて、コクリツへ行くと宣言する。
ディベーターCは、前試合と同じく肯定側に立ち、さらに磨きをかけた立論を持って、壇上に立った。
否定側からの質疑応答を起点として、遺伝子論からタンパク質論にも波及する激しい応酬が始まった。

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