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2013.12.16.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第31回 「昨日ゴルフに行ってきたから、今日はゴルフ話」(2013年12月16日)

週刊コラム 時事問題をネオ・ディベートでひも解く
昨日ゴルフに行ってきたから、今日はゴルフ話
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第31回

こんばんわ

今年一年を表す言葉に「輪」が選ばれたそうだけど、
やっぱり人間の「輪」というのは
かけがえのないものだと思うわ。
家族であり、兄弟であり、
仕事やスポーツのライバルであり、
そして永遠の友であり・・・

その兄弟の輪が感動を呼んだのが、
プロゴルファーの宮里優作のツアー初優勝。
その優勝インタビューでの男泣きに
あたしたち二丁目の連中も思わずもらい泣きしたわ。

アマチュア時代は数々のタイトルを総なめにし、
プロでの優勝も時間の問題と言われてきたが、
その壁に何度も阻まれてきた。
最終日の最終組という優勝を争う状況を15度経験しながら、
一度も届かずにいた。

3兄弟では一番の練習の虫。
ものすごいショット技術をもちながら、本番で発揮できない。
ディベートでいうと、センスもあって準備の量も半端ではないけど
なかなか本番で勝てないタイプかしら。

BMで現在、主席講師を張る井上晋の姿にかぶるわ。
実力がありながら、頂点を極められずにいた。
2004年のディベートグランプリで本命とされていながら
決勝で敗れて以来、一度もタイトルをとることなく、
2007年には不調から舞台にたつことさえできなかった。
しかし、2008年に見事に復活し
ディベートチャンピオンに初めて輝く。

なにかを掴んだ瞬間があったのかしら。
師である太田龍樹の教えを愚直に実践していき、
見事にその才能を開花させたのね。

宮里優作の妹の宮里藍は、
日米のツアーで24勝もしているスター。
その妹の活躍によるプレッシャーは少なからずあったでしょう。
同じプロでも、周囲から比較される。
でも、そんな妹をほこりに想った。
「藍のお兄ちゃん」と呼ばれることも恥とせず、
愚直に妹のトレーニング方法を採り入れたりもした。
「藍ちゃんは僕の師匠。爪の垢を煎じて飲んでいる」と公然と誇らしげに言い、
妹を支えながら、自分のメンタルを鍛えていった。
池田勇太、松山英樹ら大学の後輩にも先を越されたが、
腐らず努力した。

ジャンボ尾崎のゴルフ仲間である、ジャンボリュウキは、
東京御徒町のとんかつ屋で記者団の質問にこたえ、
「優作は、スコアにこだわりすぎちゃったよねえ。
まずは、自分らしさを取り戻せっていったんだよ。
なんでも、自分のオリジナルの型ってもんがあるでしょ?
勝ち負けばっかり考えると小手先のゴルフになるんだよ。
だから、妹に先越されても気にすんなってね。
おまえのこと、みんな心配してるんだからって。
そうじゃないと人生、つま・・・らないよねえ。」

苦節11年、最終ホールで劇的なチップインを決めて、
渾身のガッツポーズ。
「やっと勝てた」、素直にそう思うと
ギャラリーが総立ちで大歓声。拍手が鳴り止まない。
ずっと見守っていた両親や妹の藍さんも涙が止まらなかった。

優勝インタビューで
「家族に支えられながらここまでやってきた。
ずっと藍の兄と言われてきたけど、今日は自分の名前が呼ばれてうれしい。」
兄として、プロゴルファーとして、そしてひとりの男としてのプライドは、
やっぱりずっともっていたのね。
33歳、これからもっともっと名前を轟かせて欲しい、そんな希望の星であってほしいわね。

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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