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2013.8.14.(水)
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿
File4「キャストライトアップってなに?」(2013年8月14日)

File4 キャストライトアップってなに?(2013年8月14日)



だいたい月イチコラム 元気ハツラツ
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file4

〜暑さが厳しい毎日ですね。
 各地で40度を越える猛暑が続いています。
 体調にはくれぐれもお気をつけ下さいね。〜

本日のテーマは「キャストライトアップってなに?」です。

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「優しさ」と「思いやり」の違いは何でしょうか?

十数年前、ラジオから流れてくるコメントに心を打たれたことがありました。
それはリスナーからの投稿で、「祖母から教わった人生の教え」についてのお話。
優しさと思いやりの違いを、次のように教えてもらったという内容です。

 表面的でも装えるのが「優しさ」
 でも、決して装えないのが「思いやり」

つまり、優しいふりをすることは誰にでもできるけれど、
それは本当に優しい人とは言えないということでした。

優しい素振りだけの人は、時には偽善者と呼ばれてしまいますが、
人の気持ちを考えて、心から思いやりに溢れる人は、決して偽善者とは言われません。
このエピソードを耳にした時、何だかとても腑に落ちた記憶があります。

そうは言っても、「人の気持ちを考える」ことは、簡単にできることではありません。
何かトレーニングする方法はないのでしょうか?

そんな時にも、ネオ・ディベートは大きな味方になってくれます。
ディベートでは、実に様々な立場の人の目線に立って、論題のメリットとデメリットを考えていきます。

ここに、主観を交えることは一切ありません。
徹底して「その立場の人に成りきって」「その立場の人にとっての」利害関係を明確にしていきます。

これが、ネオ・ディベートの「キャストライトアップ」と呼ばれる手法です。
各キャストにスポットを当てて、その人の立場で物事を精緻に分析していくのです。

ここを意識的にトレーニングすると、日常生活にも良い影響が生まれます。
「相手の立場に立って考えたら、どう思うんだろう…」
「きっとあの方は、こうして欲しいんだろうな…」
そんなふうに、自然と自分以外の視点から物事を発想できるようになります。

キャストライトアップを意識すると、コミュニケーションで選ぶ言葉も変わってきます。
例えば、

「なんであの仕事、やってないんだ!」と反射的に怒鳴り散らしていた上司も、
「(いつもは良くやってくれるのに、どうしたんだろう。最近、仕事が行き詰まっているのかもしれないな。)」

もしも、そんな思いを馳せることができれば、
「最近何か思い詰めている様子だけど、大丈夫か?」と、一言添えるゆとりも生まれてきます。
言われた方も「(あ、自分のことをちゃんと見てくれていたんだな…)」と直感します。
きっと、人間関係は良好になります。

ここで大切なのは、思いやりの視点から生まれた気持ちを、「実際の行動に移す」ことです。
それが、「おもてなし」の精神です。

NPO法人 ザ・「エンターテインメント」・ディベート BURNING MIND。

「entertainment」の原義には、「おもてなし」の意味があります。
いつでも相手の立場を「思いやり」、相手に喜んでもらえる「おもてなしの精神」を忘れない。
そんな思いが、社名には込められています。

ディベートは、一般には相手を理屈でやり込めるイメージがつきまといます。
強力なツールですから、当然それも可能です。

そのため、思いやりの気持ちをもって使わなければ、人を傷つける凶器になってしまいます。

ネオ・ディベートでは、相手を想い、より良いコミュニケーションに活かすためのディベートを追求しています。
だからこそ、「おもてなしの精神」は欠かせない要素なのです。

私自身は、まだまだ未熟者ですから、自分で書いた“ネオ・ディベーター”にはほど遠い存在です。
険しい道のりですが、幸いなことにお手本となるBURNING MINDの先輩方・同期に恵まれていますので、
気持ちを新たに学んでいこうと思います。

来年には、第10期「使えるディベートセミナー」を開講します(詳細はわかり次第、発表いたします)。

全3回の講義を通じて、多くの受講生に日常の課題を克服するきっかけと、確かな手応えを感じて頂いてます。
その中の一人が、私自身でもありました。

来春、まだ見ぬ同期と一緒に、ぜひ学んでみませんか?
BMメンバー一同、貴方にお会いできる日を心からお待ちしております!

以上、茨城からアビコがお届けいたしました。

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