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2014.1.9.(木)
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿
File11「型を知るから、型破りになれる」(2014年1月9日)

ほぼ月イチコラム そうか「守破離」の順序で自分の個性を出せばいいんだ!!
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file11

本日のテーマは「型を知るから、型破りになれる」。

新年第一回目の本日は原点に立ち返り、改めて「型」が持つ意義について触れていこうと思います。

これまで、コミュニケーションでも「型」を学ぶ意義を紹介してきました。しかしながら、型という言葉はイメージが良くない言葉でもあります。

例えば、「型にはまるな」という言葉もあるように、没個性の意味合いで型を非難する向きもあります。最近の教育現場でも「個性を伸ばすために、自由を重んじる」という風潮の下、「型=画一的なもの」としてネガティブに捉えられる傾向があります。

果たして、型は本当に悪者なのでしょうか?
答えは、否です。

「型に入れ。そして、型から出よ。」
チェロ奏者であり、指揮者でもある斉藤秀雄氏の言葉です。

「型をしっかり覚えた後に、『型破り』になれる。」
歌舞伎役者の故・中村勘三郎丈の言葉です。

つまり、型を越えるには、型を学ばなければ始まらないということ。

スポーツをされる方は、十分ご存知の通り。
ゴルフ・テニス・野球でも、正しいフォームを身につけなければならないことを。なぜなら、ある一定のレベルまで上達すると、我流では超えられない「壁」にぶち当たってしまうからです。しかも、我流で身につけてしまった「癖」を直すのは、思いのほか大きな努力を必要とします。
やはり、物事の習得には順序があります。野球のピッチャーは始めから変化球を練習しないように、何事もまずは正しいフォームで直球の練習から始めるのが王道であり、最短ルートなのです。

私は弊社理事・太田龍樹から、「守破離(しゅはり)」という言葉を教わりました。

物事を学ぶ際は、
1. まずは型を忠実に「守り」、徹底的に真似することから始める(守)
2. 上手く真似ができるようになったら、少しずつ型を「破り」ながら、自分なりの工夫を取り入れる(破)
3. 最後に型から「離れ」、自身の創造性をフルに発揮し、自らのスタイルを確立する(離)

つまり、大切なのは基本の型を疎かにしないこと。
申し上げるまでもなく、仕事、勉強、スポーツ、どんなことでも一緒です。基本の型がしっかりできていないと、いずれ成長が頭打ちになってしまいます。せっかくの努力が実を結ばないのであれば、残念ながら努力が空回りした状態に陥っていると言えます。

上述した中村勘三郎丈は、次の言葉も残されています。
「若い人はすぐ型破りをやりたがるけれど、型を会得した人間がそれを破ることを『型破り』というのであって、型のない人間がそれをやろうとするのは、ただの『形無し(かたなし)』です」

「学ぶ」という言葉も、もともとは「まねぶ」に由来しています。つまり、何事も出発点は「物まね」(=型)から始まるのです。

第10期「使えるディベートセミナー」が、今月1月19日(土)から開講します。おかげさまをもちまして、第10期は満員御礼となりました。次期セミナーは4月12日(土)開講です。ネオ・ディベートの理論を駆使した、その日から実践できるコミュニケーションの型が満載のセミナーです。第10期のお申し込みに間に合わなかった方も、ぜひ受講をご検討頂ければ幸いです。

皆様のビジネス・日常生活にお役に立てるよう、弊社はネオ・ディベートを通じてそのお手伝いをさせて頂きます。本年も何卒、宜しくお願い申し上げます!

以上、朝は3℃の水戸から、アビコレポートでした。

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