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2015.8.2.(日)
第25回 「安保関連法案の経緯」(2015年8月2日)

ほぼ月イチコラム
時事問題がわかる BURNING MIND主席講師・井上晋の『賛否両論のための基礎知識』 第25回

猛暑日が続いてますね。
先日、サラリーマンの憩いの場「新橋駅のSL広場」で温度計を見てびっくり、
気温36度、地面の温度は40度でした!!
熱いと言えば、国会も激しい論戦が続いています。
このコラムでも再三取り上げている、安保関連法案です。
与党の強行採決に対して批判が大きくなり、全国で大規模なデモが行われました。
「国民の理解が得られていない!!」
「勝手にきめるとはけしからん。」
「十分な議論が尽くされていない。」
「安倍首相は、勝手に戦争法案を作っている。」
というものです。
デモ自体を否定するものではないのですが、
マスコミもこぞって、
「国民の理解」を連呼しているところに、私は違和感を感じています。
ここで、少し時計を巻き戻して3年前からの動きを見てみましょう。
2012年12月16日
 第46回衆議院議員総選挙
 自民 294議席 絶対安定多数269を確保して大勝
 投票率 59.32%
2012年4月
 自民党「日本国憲法改正草案」を発表
  (主な内容)
  ③自衛権を明記し、国防軍の設置、領土等の保全義務を規定
  ⑨武力攻撃や大規模な自然災害などに対応するための「緊急事態条項」を新設
  ⑩憲法改正の発議要件を「衆参それぞれの過半数」に緩和
2013年7月21日
 第23回参議院議員通常選挙
 自民党 115議席 公明党20議席合わせて 過半数確保
 投票率 52.61%
2014年7月2日
 集団的自衛権の閣議決定
 (全文はこちら
2014年12月14日
 第47回衆議院議員総選挙
 自民 326議席 野党 149
 投票率 52.66%
この選挙での自民党の公約(抜粋)
外交・安全保障
「地球儀を俯瞰する外交」を積極的に展開し、米国、豪州、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国、インドなどとの協力を強化するとともに、中国、韓国、ロシアとの関係を改善▽国際協調主義に基づく積極的平和主義の立場から、地域や国際社会の平和と安定に一層貢献
いかがでしょうか?
安倍首相は、ご自身の政治スタンスを明確に打ち出しているタイプの政治家ですし、事実、2012年の選挙以降も明確に集団的自衛権の行使や憲法改正を訴えています。
今回の強行採決にいたるまでに、約3年で実に3回の国政選挙がおこなわれ、それぞれにおいて安倍首相を総裁とする自民党を我々国民は選択しているのです。
特筆すべきは、集団的自衛権について閣議決定をした5か月後の総選挙で実に326議席を与えているということです。
私が安倍首相の立場であれば、
「ずーっと言ってるじゃん!!」
と言いたいと思います。
次の国政選挙は、2016年7月の参院選です。
来年も今の熱さが続いていれば、この流れを変えられるかもしれません。
皆さんは、どう思われますか?

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