BMサマースラム2004 -破- 全体講評
論題
「論題:日本政府は、治安強化のため警察官を増員すべし」
2004年6月 執筆 中村雅芳
静岡県は御殿場の「国立青年の家-富士のさと-」にて、BM2004のディベート 合宿が行われた。今回は試合とそのレビュー中心に、朝から夜までディベート 漬けとなる二日間。
もちろん、トレーニングの側面だけでなく、その結果は8月の大会へ影響する 重要な局面でもある。 "ハードトレーニングなくして成功なし"を合言葉に合宿に臨んだメンバーを 待っていたものは…?
【BMサマースラム2004 -破- ディベートマニア予選第1試合:
高澤拓志・本間賢一 vs 中村雅芳・ディベーターD】
昨年覇者チームの本間賢一と、見事パートナー権を獲得した高澤拓志のタッグ に対し、虎視眈々と8月の出場権を狙う中村雅芳&-守-のリベンジを図るディベーターDチーム。
この一戦の勝敗はもちろんのこと、そのパフォーマンスが、キング・リュウキの パートナー選定の目にとまれば、ディベートマニアⅣへの道は大きく開けてくる。
経験で勝る本間・高澤チームが、成長著しい中村・ディベーターDチームとどのように 対峙するのか。ところが、本間・高澤チームの肯定側立論は、意外な展開を 見せていった…。
【BMサマースラム2004 -破- ディベートマニア予選第2試合:
木星の蛍(久保田浩・井上晋) vs 中村雅芳・本間賢一】
突然の久保田欠場によって、一気に不利にたった井上晋の「木星の蛍」。 第一試合の波乱を巻き起こす原動力となった中村が指名した本間との 新旧融合チーム。
圧倒的不利な状況で-破-を迎えた「木星の蛍」の光は、既に消え入ってしまう かに見えた。だが、「暴れん坊課長」の異名をとる井上晋が、包み込む闇を打ち 破るかのように、燦然と光を強くしていった。
【BMサマースラム2004 -破- ディベートマニア予選第3試合:
RE-離-(奥山真・中西夏雄) vs 木星の蛍(久保田浩・井上晋)】
満を持して登場したディベートナイト奥山真を擁する「RE-離-」と、第二試合で、 伝説の序章を書き始めた「木星の蛍」こと井上晋との、合宿第一日目を締めるに ふさわしいマッチメイク。
第二試合で「ミスターの魂と共に闘う」と誓った井上晋による、威嚇のパフォー マンスに対し、常勝を義務付けられたディベートナイト奥山真が、チームメイトの 中西夏雄とどのようなチームワークを見せるのか!?
結果は、間違いなく「伝説」となる試合展開をみせることとなった。
【BMサマースラム2004 -守- ディベートマニア予選第4試合:
本間賢一・中村雅芳 vs RE-離-(奥山真・中西夏雄)】
解任権発動されるか!?
この試合に敗れた場合、「現パートナーに解任権を発動する」と明言したディベ ートナイト奥山真の「RE-離-」チームと、勝つことがナイトのパートナーに、さらに はキング・リュウキのパートナーに結びつき、俄然モチベーションが高まる 中村・本間チーム。
もちろん、ここで解任権を発動させる訳にはいかない中西夏雄と、自らのパー トナーにふさわしい選手を見極めるキング・リュウキ。 ディベートナイトⅣへの可能性を残す、全選手の思いがぶつかりあう試合と なった-破-の最終節がついに始まった。