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2013.9.9.(月)

ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 2013年度
第17回 「祝・2020年東京オリンピック開催決定特別号外版」(2013年9月9日)

週刊コラム 時事問題をネオ・ディベートでひも解く
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第17回

祝・2020年東京オリンピック開催決定特別号外版

こんばんわ

日本時間の9月8日未明に
2020年の五輪が東京に決まり、
日本中が沸き立ったわね。

2丁目のおねえ達も、明け方ちょうど仕事終えてみんなでテレビで見てたけど
盛り上がったわよ!!

安倍晋三首相や猪瀬直樹東京都知事をはじめ、
ブエノスアイレスで奮闘した多くの関係者の皆様、
本当にお疲れ様でした。

北京、ロンドンの五輪で
フェンシング銀メダリストの
太田雄貴(おおたゆうき)さんは、
決定の瞬間、「男泣き」した。
信念をもってやり遂げた、情熱を伝え続けた証。

まずは、日本国民として素直に喜びたいし、
震災復興やデフレ経済からの脱却とともに
日本のために、多くの人が闘ってくれたことを
私たちは忘れてはならないわ。

ただし、
これからはただ喜んでいるだけでなく、
世界のなかの日本としてなにをすべきなのか?
経済効果とその弊害はどうなのかを冷静に見ていかなくてはならないのね。

やると決まったからには
この一生に一度か二度の大イベントを
東京だけでなく、日本全国、
そして世界中のために盛り上げていきたいわ。
もちろん、都庁のある新宿新都心や、その裏にある新宿2丁目も
責任感もって取り組まなくては・・・また新たなるスタートね。

東京都の試算では、
五輪開催による国内経済への波及効果は、
2013年9月の準備段階から2020年9月の大会終了までの7年間で2兆9609億円。

また、
大和証券の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは、
「150兆円くらいの経済効果が出てくる可能性があると思います。」と言う。
詳細な分析については省略するけど、7年後が見通せるということは、
1年先すらも見通せない経済情勢が続いたなかでは大きいのかもね。

ただ、東京都の試算の「7年間で約3兆円の効果」というのは
日本の今のGDPを527兆円にくらべると
年間では1%にも満たない。
このインパクト(数字で示す効果の影響度)をどのように考えるのか。
それが、ディベートでは重要なのよね。

それによっておこる
環境破壊や首都一極集中の加速は考えなくてはならないし、
震災復興支援の手を緩めてはならない。
原発や汚染水の問題も急務ね。

今回の東京の勝利は、
最終プレゼンの効果も大いにあったという。

太田龍樹(おおたりゅうき)の著書『話し方にもっと自信がつく100の法則』(中経出版)
法則62に、「自信があるように見えれば話が伝わる」 とある。
それは、言葉の魂であり、ジェスチャーであり、
なによりもゆるぎない信念が自信に変わるのだと。
ブエノスアイレスでの最終プレゼンで、
トップバッターを務めた、被災地の義足アスリート佐藤真海さんの、
その表情豊かな情感ある英語のプレゼンは
聴く者の心をとらえたし、
安倍首相の、汚染水にかける
自信に満ちたわかりやすい説明も
ジャッジしなくてはならないIOC委員の
安心感を生み、評価になったという。

準備も大事、でもやっぱり本番で伝えるってこともとても大事なのね。

新宿の宮崎地鶏店「昆ぶ家(こぶや)」で会食をしていた
陸上界の重鎮、小出りゅうき氏は、
今朝の決定について記者団の質問にこたえ、
「情熱こめてみんなプレゼンしてくれて、よかった、よかった。
まあ、これから準備が大変だけど、やっぱり選手を育てないと。
シドニー五輪のQちゃんみたいなスーパースターの活躍を
また、見て (一拍おいて)みたいよねえ(語尾を上げる独特の言い方で)。」

マドリードやイスタンブールでも五輪招致でがんばった皆様に
敬意を表しつつ、
今晩はニッポンに祝杯をあげましょう!!

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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