ビジネスディベート NPO法人BURNING MIND(バーニングマインド)が説明するディベート関連の用語集

ディベートの初心者向けのディベート用語集の一覧

インパクト メリット(またはデメリット)の大きさを示す定量的・定性的な基準のこと。
具体的には、インパクトは「質」×「量」×「発生確率」という公式で示すことができる。
証拠資料(エビデンス)を用いて、客観的に論証していく必要がある。

(例)論題「日本は首都機能を移転すべし」
  メリット:「直下型地震による被害を軽減できる」
  質    ⇒「命を落とす、けがをする」
  量    ⇒「どのぐらいの人数が?」
  発生確率 ⇒「直下型地震が起きる確率はどのぐらいか?」
エビデンス 証拠資料。主張・議論を支えるもので、事例・統計資料・専門家の意見などがある。証拠資料を引用するときには正しく引用しなくてはならない。証拠資料の捏造はそれだけで負けとなる。
エートス ディベートの重要な3要素、ロゴス・パトス・エートスのうちのひとつ。
エートス=エモーション(信頼)と同義で、その話している人の信頼感、安心感を指し、ネオディベートでは「人間的魅力」として10の要素に分解して説明されている。

解決可能性 プランが本当に問題を解決するのか、メリットを生むのかという議論。
カウンタープラン 否定側が出すプラン。現状の問題を全て、あるいはある程度認めたうえで出す否定側の代替案。通常カウンタープランは次の3つの要件を満たしてなければならない。
1)論題非充当性(論題に充当していない)2)競合性(プランとカウンタープランは同時に採択できない)3)優位性(カウンタープランの方が優れている)
価値論題 論題の種類のひとつ。ある事柄が良いか悪いかという価値判断について議論する。
キャストライトアップ ある問題を分析するために、どんな「登場人物(利害関係者)」がいるのかを列挙し、 それぞれの登場人物にとって、「メリット(嬉しいこと)」、
「デメリット(悲しいこと)をあぶり出す手法。
クラッシュ ディベートで、肯定・否定の両者が議論においてかみ合うこと。
現状分析 現状における問題を分析していくプロセスのこと。
 以下のステップに沿って論証していく。
 1)どのような問題があるのか?(問題の有無)
 2)その問題は深刻か?(深刻性)
 3)その問題が生じている根本の原因は何か?(内因性)
肯定側 論題を肯定する側。政策論題に基づくディベートにおいては、論題の範囲内にある行為(プラン)を採用することを主張する側。
現状を改革することが多いので、そのプランがメリットを生むことを立証する責任を負う。

最終弁論 ディベートのフォーマットのひとつ。
最後のパートで、肯定側・否定側のお互いの論を比較考量し、自分たちが優れていることを訴えるパート。
最終弁論ではなく、第二反駁としているディベート団体もあるが、バーニングマインドでは上記のような意味合いから最終弁論としている。
実行可能性 プランが実行可能かどうかという議論。人員、技術、予算などが不足していると実行可能性が問題となる。
ジャッジ 論題に対して、肯定側・否定側のどちらの論が優れていたかを決めること。
また、試合を判定する審判(もしくは審判団)のことを指す。
ジャッジする際は、主観を交えず、その場で議論されたことだけで、客観的な判定を行わなくてはならない。
証拠資料 「エビデンス」の項を参照のこと。
推定論題 論題の種類のひとつ。
ある事柄が論理的に考えてありえたのではないかと推定されるものを議論する。
ディベートトレーニングではあまり使われない。
EX)「アメリカのイラク政策は失敗である」
   「小学校のディベート教育は効果が無い」
政策論題 論題の種類のひとつ。なんらかの行動案、プランを実行すべきなのかどうかについて議論する。
実際に政府がとろうとしている政策の是非を問うディベートが多い。
ディベートのトレーニングで最も多く採り入れられている。
争点 論題において、正否が争われているポイント。
立論において、肯定側・否定側からだされた論を、論点ごとに整理して、反駁、最終弁論を行うと、ジャッジや観衆にもわかりやすく、良いディベートになる。
EX)お互いの論点を、経済的合理性と、生命の尊さの2点に分けて話します。

ターン・アラウンド プランが実行可能かどうかという議論。人員、技術、予算などが不足していると実行可能性が問題となる。
哲学 ディベートにおける哲学とは、主張における一貫した思想のことであり、判断基準や原理・原則となる。
デメリット プランを導入したと仮定した際、想定される悪いこと・弊害のこと。
否定側が現状を変えてないけないことを示す理由として提示する。
トピカリティ *論題充当性の欄参照。

内因性 現状の問題が生じている原因となるもの。例えば、投票率の低下について、「候補者の魅力不足」や「投票制度の煩雑さ」など、どれに原因を見出すかは主張者による。但し、主張した内因性については立証責任を負う。
ナンバリング 列挙して述べるとき、それぞれの項目に番号をつけて述べる手法。
例:メリットは3点あります。1点目は…。2点目は…」
ニュー・アーギュメント 直訳は「新しい議論」だが、ディベートでは、反駁に入ってからの新しい議論(立論では述べられなかった論点)を持ち出す反則を意味する。その時点だと、相手に再反論の機会がほとんど残されておらず、不公平なうえに議論が深まらないことから、反則となり、判定には考慮しない。
人間的魅力 「エートス」の項を参照のこと。
ネガティブ・ブロック ”否定側立論” ⇒ ”否定側反駁”と連続する否定側の2つのパートを指す。
この連続スピーチの後に続く、”肯定側反駁”は、 否定側2つのパートを1つのパートで受けなくてはならない為、時間的に非常に厳しいものとなる。
否定側が有利に試合を進める為には、ネガティブ・ブロックを有効に活かさなければならない。

パトス ディベートの重要な3要素、ロゴス・パトス・エートスのうちのひとつ。
パトス=パッション。すなわち、情熱を意味する。
いくら正しいこと(論理が通っていること)をいっても、情熱をこめないと相手に伝わらないことから、ネオ・ディベートにおいてロゴスと同等に重要視している。
発生過程 プランを採用・導入することによって、どのようにメリット・デメリットが発生するかを示すシナリオ、道筋のこと。
反対尋問 ディベートのパートのひとつ。単に「尋問」ということもある。
立論の直後に、反対サイドから立論についての質問を中心に質疑応答をする。
ディベートで、唯一相互やり取りができるパート。
尋問する側に主導権があり、簡潔な答えを引き出せるよう質問を用意しておく必要もある。
応答する側は、聞かれたことに簡潔に答える義務がある。
判定 「ジャッジ」を参照のこと。
否定側 論題を否定する側。政策論題に基づくディベートにおいては、論題の採用せずに現状維持することを主張する側。
単なる否定ではなく、プラン採用によるデメリットを積極的にあげて、肯定側のプラン採用が効果を生まない、あるいは負の効果を生むことを立証して、現状維持とすることを訴える側。
反駁(はんばく) ディベートのパートのひとつ。
後半戦の最初のパートで、立論ででた相手の論を反論し、自分たちの論はさらに伸ばしたり(強めたり)、相手の反論に再反論する重要なパート。
ファイブ・ストック・イシュー 基本争点のことであり、議論の中心となるポイントのこと
①問題の深刻性(問題があるのか) ②問題の重要性 ③内因性 ④問題解決性 ⑤メリット/デメリット
フィアット プランは実行されるものとする仮定。ディベートでは、プランを実行すべきかどうかを議論するものであり、プランが実行されるかどうかは論点とならない。たとえば、「日本は大統領制を導入すべし」という論題でディベートする場合、大統領性を導入すべきかどうかを論ずるのであって、そのために必要な憲法改正が実行されるかどうかを論じる必要はない。必要な法整備に関しては「フィアットがかかっている」と呼ばれる。
プラン 論題を実行するためにとる手段。論題そのものがプランになっていることも多いが、通常は、そのプランに中身を説明するのに時間を割く。
論題の内容を実行することを「プランを導入する」という。
ただし、否定側の反論をおそれて細かいプランを入れるのは、本来のディベートの趣旨に反する。
この細かいプランを「ブロックプラン」という。
フローシート 論点を時系列的に記録する用紙。ジャッジをするために議論の流れを書きとめる紙。審査員はもちろん、選手も試合中にフローシートをとる。
反証責任 立証された議論に対して反駁しなければならない責任。つまり、議論をかみ合わせなければならない責任。主として、否定側が負う。ただし、否定側がカウンタープランを出してきた場合には、その論点に対しては、肯定側も反証責任を負う。

ま・や

メリット プランを導入したと仮定した際、想定される良いこと・利点のこと。
肯定側が現状を変えなければならないことを示す理由として提示する。

ラベリング 列挙して述べるときに、各項目に小見出しやキーワードをつけて述べる手法。
例:「国際的な側面として3点、国内的側面として2点…」
立証責任 現状を変えなければならないことを証明する責任。主として肯定側が負う。逆に、否定側がカウンタープランを出した場合には、否定側も立証責任を負います。
立論 ディベートのパートのひとつ。
ディベートの最初のパートで、肯定側は立証責任を負い、否定側は反証責任を負う。
立論の型も3つあり、①問題解決型②比較優位型③目標達成型と3種類の立論の型がある。
レイトレスポンス 「遅すぎる反駁」ともいう。本来なら第一反駁で行うべき反駁を最終弁論で行うこと。
「沈黙は同意である」が原則ルール。BMディベートでは立論で出された論への反論は尋問→反駁でする。
ロゴス ディベートの重要な3要素、ロゴス・パトス・エートスのうちのひとつ。
ロゴス=ロジック。ある主張に、理由や証拠資料をつけて説明することで「物事を考える際の筋道」ともいえる。
論拠 あるデータ(事実)から、結論(主張)を導くための梃(テコ)の役目をするもの。主張に対し、なぜそういえるのか、を説明するもの。
論題 ディベートのテーマともいうべきもの。肯定側・否定側の範囲を決めるもの。つねに命題の形式をとり「~だ」「~すべきである」など、断定文の型をとる。論題の種類には、「事実論題」「価値論題」「政策論題」がある。「事実論題」は、ある事柄があった・あるなどという事実について議論する。「価値論題」は、ある事柄が良いか悪いかという価値判断について議論する。「政策論題」は、なんらかの行動案、プランを実行すべきなのかどうかについて議論する。
論題充当性 肯定側が論題の語句と精神をきちんと支持しているかどうかということ。支持していれば、プランは論題の範囲に入っている。肯定側のプランが論題の範囲外にある場合は、自動的に肯定側の敗けになる。肯定側のプランが論題に充当していないという議論は、否定側から証明しなければならない。

ワラント *論拠の欄参照。

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