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2013.11.25.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第28回 「徳洲会からの資金提供疑惑」(2013年11月25日)

週刊コラム 時事問題をネオ・ディベートでひも解く
敬語って深い、そして面白い!
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第28回

こんばんわ

先週、森本リュウさんから
出口汪先生の新刊『日本語の練習問題』(サンマーク出版)
薦められたから、早速買ってよませていただいたわ。

この「よませていただく」というときの「いただく」は
日本語特有の謙譲語であることについて、
この本の中でわかりやすく書かれている。

「いただく」「くださる」という表現は
相手をたてて感謝する、自分をへりくだるという
気持ちの表れであり、適切な使い方がある。
多くの人が、まだ誤って使っていることがあるのだと・・・。

つまり、それは作られたものではなくて、
自然と体に染みついてなければならないのね。
二重敬語や、尊敬語と謙譲語の誤りなどは、
それを作ろうと頭で考えてしまっているところに
そもそも誤りがあるんだけど、
でも、知ってると知らないとでは
人間の品格、社会人としての所作を問われることになるから、
この本、しっかり読んで勉強しなくては・・・。

太田龍樹の著書『すごい説得力』(三笠書房)
終章の「人間的魅力(10のエートス)」の中でも
「謙虚」という要素について書かれている。

謙譲の精神は、おもてなしの精神(ホスピタリティー)そのものであると。
コミュニケーションを学ぶうえでも、あたしたちの心の根底にある、
とても大事な考え方なのね。

ところで、
「いただく」「くださる」といっても
それが「お金」だったらどうなるのだろう。

せっかくの美しい日本語が、一転してダーティーになることがある。

猪瀬直樹東京都知事が、
徳洲会からの資金提供疑惑を取りざたされている。
これについては、まだ事実関係がはっきりしてないから
なんともいえないけど。

相手が「くださる」といったものを「いただく」のと、
自分から「欲しい」といったものを「いただく」のでは、
訳が違うわよ。

しかも、「いただいた」のではなくて「借りた」
「貸してくださった」というのだから、わけわからないわね。
使い道もなく、利息も担保もなく、ただ保管しておいた。
この場合
「お金を貸してくださった」ことの説明を、
「お金を『お貸しになる』とおっしゃられたのを、
わたくしは『お断り申し上げた』のだけれでも、
どうしても、『お借りいただきたい』とおっしゃるものですから、
お断りするのも大変お偲び難く、おっしゃられる通り『お借りした』次第でございます。」
とでもいいたいのかしら。

「この文章の誤った敬語を直そう」 などという冗談はさておき、
まったく意味の分からない猪瀬氏の弁明には、言葉もない。
お金というのは、理由もなく動くことはないし、動いてはいけない。
勤労したり、モノを売買する、
また相続や贈与、その際は必ず税金がつきまとう。

矢沢永吉だって、必死に努力して、成りあがって
夢と大金をつかんだ。
お金に関して、すべての国民は政治を信じて動いている。
だから、東京都のリーダーとして疑惑をもたれないようにして欲しいわ。

前・東京都知事と親しいと言われている石原龍太郎は、
草津温泉の某焼肉店で記者団の質問にこたえ、
「まあ、猪瀬さんは頭いいんだけど、
信念が強すぎて、自分がやってることがたまに見えなくなってるんじゃないの?
まあ、一回立ち止まってゆっくり考えたほうがいいんじゃない?
エンジンを一回とめて。エンジンっていっても『論理エンジン』じゃないよ。
自分の中のエンジンをね。
車を新車に買い替える気持ちで・・・」

新宿2丁目で細々やってるお姉さま連中も、
東京都知事には期待してるんだから、
そこのところはきちんとしてほしいわね。
みんな、夢をもって生きてるんだから・・・

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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