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2014.6.9.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第56回 「FIFAワールドカップ~ブラジル~」(2014年6月9日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
(写真は、ひろの盟友・高澤拓志の講義風景)
高澤拓志のディベート講義風景
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第56回

こんばんわ

いよいよ来週末からサッカーのワールドカップが始まるのね。
日本代表チームも最後の調整にはいり、
サポーターたちも異常なる盛り上がりをみせているわ。

よくFIFAワールドカップというけど
FIFAというのは「国際サッカー連盟」のことなんだそう。

今回で20回目の記念大会。
1930年にはじまった歴史のある大会であり、
テレビ視聴者ではオリンピックを上回る人気を誇る。

サッカーに興味がないひとにとってはどうでもいいことかもしれないけど
1993年にJリーグが発足し、
1998年に日本が初出場して以来、5大会連続5回目の出場。
国民的行事にもなっている。

日本国民としては、大いに盛り上がって欲しいし、
日本もベストを尽くして決勝トーナメントまで戦ってほしい。
そのチカラもあると思う。
でもいろいろな問題もでてきているので
ブラジルにキャストを移して見てみるわ。

ブラジルでは2016年にオリンピックも開催される。
サッカーW杯と五輪を併せた経済効果は
ブラジルスポーツ省の試算によると、1550億ドル(日本円で約7兆円)
ブラジルの実質GDPの13%に相当する。
試算の信憑性の検証は必要だけど、経済効果は見込めるわ。

一方で、
人口約2億人、面積851万㎡という日本よりもスケールの大きな国だが、
新興国という位置づけで、貧富の差が激しく、
先進国の経済状況に左右されやすい。
BRICSといわれ、新興国成長の代表として投資対象にもなっていたけど、
リーマンショックで約3割の株価の下落を経験してからは、
アメリカの経済引き締めや、中国の経済失速の影響をうけて
なかなか立ち直れないでいる。

ブラジル国民にとっては経済効果を期待しての地元開催はメリットであるけど、
目の前のこうした貧困や格差に対応せずに競技場の建設に資金を投入し、
教育や医療を放置しているのであれば
国民の不満は高まるでしょうね。
世界の危険都市ランキングの上位30位のなかに、
ブラジルが10都市も入っているそう。
強盗などの犯罪が横行しているけど、そんな国の状況を示している。
ブラジルの世論調査では、42%がW杯開催に反対しているのね。

サッカー王国のブラジル。競技場の建設も難航しているみたいだけど、
かつて携帯電話事業を普及させるためにBMマンも滞在していた国だけに、
安全に大会を運営して成功させてくれることを祈るわ。

オリンピック招致に成功し、
カジノ合法化などで海外からの旅行客を観光立国を目指す日本だけど、
それなりの経済基盤や治安が維持できているからできるのね。

日本の初戦は6月15日。現地へ応援にいくサポーターのかたは
外務省からの注意をよくみて気をつけて行ってきてね!!

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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