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2014.7.21.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第62回 「原発再稼働の新基準」(2014年7月21日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第62回


こんばんわ

先週はマレーシア民間機の撃墜事件や
少女の誘拐などいろいろあったけど、
このニュースに注目してみるわ。

九州電力の川内(せんだい)原子力発電所が
再稼働にむけて一歩動き出した。
福島の原発事故以来厳しくなった「新基準」での
最初の合格が見えてきているとのこと。
これで、維持してきた「原発ゼロ」から
ふたたび原発社会への転換点になるのだから、
議論は簡単には済ませられないわね。

原発再稼働については、
小泉・細川の元首相が断固反対しているけど、
人間の生命と、経済効果・効率化という対立軸で
立場によってもさまざまな議論を及ぼす。

もしディベートであれば、
それぞれの立場で主張して、どちらを採用すべきかをジャッジする。

今回は、新基準を満たしているかどうかに焦点があたった。
「世界でもっとも厳しい水準」として、
政府は合格した原発は再稼働を進める方針みたいね。
この「基準」。ディベートでいえば、「言葉の定義」にあたるところ。
福島原発事故では満たしていた旧基準を見直し、
地震と津波対策をより厳格にした。

この基準を満たしているというのが最大のポイントなのだけど、
このなかで
「安全」の定義はどこにあるのか?
「再発防止」「防災対策」はどう説明するのか?
各メディアやマスコミの論調は厳しいわね。

新聞やテレビ報道だけで
すべてがわかるわけではないけれど、
ディベートを進める際には
短い時間でここを明確にする必要がある。

まず、今回の基準では
どこが「世界で一番厳しいといえるポイント」なのか?
安全の定義はどこにあるのか?
経済効果はどれほどあるのか?
コストはどれだけかけるのか?
原発を稼働させない場合のデメリットはどれほどあるのか?
人間の生命を脅かすというリスクをおかしてまでやる意義はなにか?

説明する側(肯定側)は
コンパクトにわかりやすく説明しなくてはならないし、
反対側(否定側)にたったら、ここが不明確な場合
「尋問」でしっかり問いただしていく。

肯定と否定を比べるというよりも、
まずは具体的に説明することで
この「議論の土俵」をつくらなくては
なにもはじまらない。

大事な問題だけに、
報道する立場のひともわかりやすく伝える必要があるし、
あたしたちも、鵜呑みにせずにしっかり自分の目でみて
判断しなくてはならないのね。

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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