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2015.8.26.(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第118回 「佐野研二郎氏の五輪エンブレム問題」(2015年8月26日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第118回

お知らせ…第16期『使えるディベートセミナー』の募集が始まりました。10月31日からで、今年最後の受講機会。どうぞチャレンジしてください。

こんばんわ
少し涼しくなってきたわね・・・・・・
それでも、新宿の街をあるくと
まだまだ汗が流れ出る。
そんななかで、
使えるディベートセミナー第15シーズンが始まったわ。
東京オリンピックエンブレムの問題を皮切りに
佐野研二郎氏が渦中のひとになっている。
ベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似している・・・・・
ことの真相はわからないし
法に触れるとしたら
家宅捜索が入るのかもしれないけど、
模倣を認めるかどうかは最後は本人の判断のようね。
ネット上でも
佐野氏への非難バッシングの嵐だけど
ここまでくると
ディベート的思考で、
「佐野氏の正統性ってないのか?」って
考えたくなってきたわ。
最初は
オリジナルを主張していた。
理由としては、
森喜朗元首相も
「長期間かけて世界に照会(調査)した。」といい、
またロゴの意味合いについても丁寧に説明していた
でも、
サントリーのトートバック事件では
共同製作のデザイナーのトレース(模倣)を認めた。
これにより、佐野氏への不信感が高まる。
そしてこの週末、
またアメリカ人デザイナーがロゴ問題で
佐野氏を提訴している問題で
FNNの取材に文書で回答し
「一定の要件を満たすデザインはたくさんある」
つまり、世間一般に模倣とみられてもしかたないものは
数多くあるということらしいのよ。
そのうえで
「誰か特定の人のアイデアとして認められ、
ほかの人が使えないということであれば、
デザインの世界では、
できないことがほとんどになってしまうと思いますし、
ほかの誰が使っても、問題のないものだと思います」
と反論した。
これをみると
おそらく佐野氏の常識と
われわれの見方がすこしずれてると感じるわね。
「それって悪いことなの?みんなやってるよ。」
というような感じで。
それがだめなら何もできないと。
「パクリ」って悪いことなのか?
それで200億円稼いだり、著作権にふれてはもちろんだめよ。
あたしたちは、ひとの真似することを
「パくる」っていっちゃうけど、響きはよくないわね。
でも、
みんなひとの真似をして育っていく
親の真似をし、先生の真似をし
見て聴いて学んでいく。
そして、いいものを学んだり身につけたら
それを世にひろめていくのは
社会全体のメリットでもある。
そこからオリジナルなアイディアや発想がうまれ
そこには無限大の価値がある。
今回の佐野氏の問題は
自分のやってきた仕事に対する常識とプライドで
葛藤しているように見えるけど
それで日本の価値をさげたり、真似されたひとの気持であったり
その自分以外のひとの立場をもっと考えたうえで
結論を出してほしいわね・・・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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