講評

講評

論題

BMサマースラム2004 -破- ディベートマニア予選第1試合
「論題:日本政府は、治安強化のため、警察官を増員すべし」

講評:奥山真

肯定側:高澤拓志・本間賢一
否定側:中村雅芳・ディベーターD
【試合結果】:否定側勝利
ジャッジ総数4名
肯定側 46.17P(2票) 否定側 44.17P(2票) *物言い・合議の結果否定勝利

■<概   略>
2004年未勝利の高澤と2004年休眠からの復帰第一線となる本間チーム対、赤丸急上昇中の雅芳と名古屋からの参戦・ディベーターDチームによる試合。 4名は、果たして時間の壁と距離の壁を埋められたのか? 結果は、ややさびしいものに・・・。

■<肯定側立論>
◇哲学、理念
 『治安強化と雇用UP』

◇プラン1点
 ┣①警察官5万人増員
 ┣②採用時の面接強化
 ┣③実績を重視した昇進
 ┗④民間の登用

◇メリット3点
 ┣①治安強化
 ┣②雇用の強化
 ┗③若者の夢を叶える

時間の配分に問題があり、メリット3が立証できていないが、全体には聞き取りやすく、また、メモも取りやすいまとまった立論でスタート。高澤復帰の兆しが見える。
しかし、ながらプラン中のスパイクが多いのが気になる、、、。後で確実に、機能するのであろうか。 純粋にディベートを愛するものとしては、こう叫びたい、
「無駄な落とし穴掘る暇があったら、前に進む道を作りなさい!」

■<否定側尋問>
落ち着いた、かつ、自信を秘めた雅芳の尋問。
昨年の合宿でBM入りを決めた男の1年でのこの成長振りに驚きを禁じえない。特に問題の解決性および、解決した(治安強化)の基準を明確にする尋問には、迫力あった。この男、確実に実力をつけてきている。

■<否定側立論>
◇デメリット3点
 ┣①日本の治安悪化には効果ない
 ┣②コスト増

さー、名古屋からの参加、且つBMディベートへの参加は、3度目のディベーターD。その実力は??
明らかに、睡眠が足りないと思われる表情から繰り出される立論は、散逸しており、ナンバリングラベリングも分かりづらい。
有効と思われたのは、H8-13年に、警察官の人数は増えているが検挙率が下がっているというデータの提示のみ。
やはり、経験の差がもろにでたか、、、。

■<それ以降>

以降は、まさに「立証ないままの、水掛け論」。お互いの主張を繰り返すのみで、相手の論を受けての、反証がなく虚しい時間のみが過ぎてゆき、まさに「ディベートが泣いている」状態に陥った。
久々に登場の本間も「まほ龍&源一郎」で見せた鋭さが見えない。
賢一が良く使う「何もしないよりは、少ないかもしれないが、メリットある」論を展開するも、局地戦にとどまり、「論題も泣いている」。

復活をした本間と名古屋で孤軍奮闘するディベーターDの次回のパフォーマンスに期待したい。

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