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2014.3.24.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第45回 「ネット社会におもうこと」(2014年3月24日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートでひも解く
ネット社会におもうこと。
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第45回

こんばんわ

3月といえば卒業シーズン。
32年間続いたフジテレビの『笑っていいとも!!』も
今月末で終わるのよね。
21日に安倍晋三首相が生出演した。
現役の首相がバラエティーにでるなんて
正直驚いたけど、その意味を考えると
「国民的番組」として認め、国のトップが賛辞をおくりにきたと捉えてもよいと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=UjIMSSMO-T0

メールや電話でよかったのかもしれないけど、
わざわざ分単位のスケジュールの中であしを運ぶ、
行動力は、素直に認めたい。

今月14日に、
横浜市磯子区で、20代女性が
ベビーシッターに預けた幼い長男と次男の行方が分からなくなり、
ベビーシッターのマンション一室で、
2人の兄弟うち2歳の長男が遺体で発見されるという事件がおきた。
このベビーシッターは、ネットで見つけた個人事業者だそう。

ニーズをマッチングさせ、コストも安価にできる。
でも、顔も経歴もわからない相手に子供を預ける恐怖はなかったのかしら?
ネット社会の功罪はさまざまあるが、この問題に関して言えば、
しっかりとした業界の規制を設けるべきでもある。
ただ、すべては「自己責任」と言われてしまえばそれまで。

先日終了した「使えるディベートセミナー」第10期では、
「小中学校での反転授業導入の是非」についてのディベートが行われた。
「反転授業」というのは、タブレット端末を子供たちの一台ずつもたせて、
授業の内容は自宅で予習させ、学校の授業では
教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、
ディスカッションをして生徒同士が協働しながらすすめていくというもの。

受講生の皆様には
キャストライトアップを用いて分析をしてもらい、
ディベートしてもらったのね。
こども達自身だけでなく、親の立場、教師の立場から、
メリットデメリットを考えるのがキャストライトアップという手法。

授業の内容を、自分のペースで消化することができ、
いまの子供に欠けているであろう、
考え分析し、話し合い知恵を出し合って
プレゼンテーションを上げることが期待できるかもしれない。

一方で、
本当に自宅で学習できるのか?
親が勉強を見てあげられる環境が整っているのか?
教師に児童・生徒を導くチカラがあるのか?
などの否定的な見方もある。

インターネットが普及し、タブレット端末は
会社の営業現場にも導入されているし、
それを学習にも利用しない手はないのだろうけど、
初等教育のなかでわれわれには想像できない問題点もあるのでしょうね。

数日前に、小学校の社会科の先生とお話する機会があった。
反転授業の話をして、ディベートで出てきたメリットデメリットの話をしたところ、
その先生がおっしゃるには、
「教師が教材を作るのは、負担がかかっても苦痛にならないでしょう。
でも、工夫してつくった教材を子供たちがみたときの
その驚きにみちた輝いた目を見られないのが残念ですね!!
それが、我々教員のモチベーションでもありますから。」

その場に同席していた、教育に造形が深い尾木龍樹は、
「この感覚は、家庭や学校での現場でなくてはわからないもの。
メールやネットで情報交換ができる世の中で、
実際に目と目を合わせ、言葉を交わして得られるコミュニケーションが
そこにはあるんです。
単に子供の学力をあげ、国際社会に通用する人材を育てようという
机上の論ではなくて、人間の魂が宿る本当のコミュニケーションが・・・」
と述べている。

ネットをめぐっての議論は、
教育だけでなく、薬品販売や、人と人とを結ぶサービス業で、
とことん議論されていると思う。
でも、やはり
ライブでの迫力、会って話すコミュニケーションに勝るもの無しなのね。
だから、安倍首相、出演してくれてありがとう!!

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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