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2015.4.3.(金)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第97回 「スポーツと報奨金」(2015年4月3日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第97回
こんばんわ
40歳の黒田博樹投手が
凱旋登板で初勝利をあげたわね。
日本で8年ぶりの勝利に地元広島のみならず
多くのプロ野球ファンから称賛された。
20億円を捨てて故郷広島へもどり結果をのこす。
その男気だけでなく、後輩の教育や周りへの配慮など
人間力の評価も高い。そういう意味で
今年のプロ野球には注目したいわね。
一方で、不振が続くマラソン界の施策として
報奨金制度が発表された。
日本実業団陸上競技連合がマラソン強化プロジェクト
「project EXCEED」の創設。
日本記録を出した選手に、1億円の報奨金を授与するそう。
東京オリンピックを2020年に控え、
陸連の苦肉の策なのかもしれないわね。
プロスポーツではないにしても、お金をぶらさげられて頑張るって
どうなのかしら・・・・・・
人間には、ひとそれぞれのモチベーションの上げ方がある。
それなりの仕事をしたら、それなりの報酬や対価をもらう。
そのために必死に努力するのは、当然だと思うし、
それが、すぐれた選手や技術者、職人をつくっていくんだと思う。
もちろん、その記録の達成自体が自分のモチベーションだったり、
人から認められたいと思って必死にがんばるひともいるでしょう。
ご褒美をぶらさげて動かすというのは、子供じみているともとれる。
この制度への否定的な見方としては
いままでの日本記録保持者はどうなるの?
なぜマラソンだけに報奨金がでるのか?ほかの競技は?
海外から帰化する選手が続出するのでは?
など、いろいろな声があがりそう。
ただ、この問題の本質は
「お金のために動くこと」の是非にあるんじゃないかしら。
それは、夢をおいかけるスポーツの世界で
結果を出せば賞金がでる、年俸があがる
しなやかなプロの技術で観客を魅了するために努力する。
かつて女子マラソンランナーを
論理力からすべて鍛え直し
世界に送り続けたといわれている
小出りゅうき氏は、記者団の質問にこたえ、
「Qちゃんがシドニーであったときは、
もっと余裕があったし活気もあったけど
アフリカ勢もすごいし、こうも勝てないと焦りもでるのよ。
1億円って簡単にいうけど半端な額じゃないからねえ。
陸連も、一本の太い哲学もってやってほしいね。
そしてまたQちゃんみたいなスーパースターが登場してくれないと
東京オリンピックも盛り上がらないし
それでは、つま・・・・・・・らないよねえ。」
柔道や体操も、若い芽をどんどん育てながら
日本の夢を背負って、スポーツの素晴らしさを伝えてほしいと切に願うわ・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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