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2015.7.6.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第111回 「続・ギリシャ問題」(2015年7月6日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第111回
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こんばんわ
各地で大雨の異常気象が続く中
皆様いかがお過ごしかしら?
世界文化遺産に
「明治日本の産業革命遺産」が登録された。
富士山、富岡製糸場に続いて3年連続。
長崎の軍艦島や北九州の八幡製鉄所など
8県で23か所が決まり
地元は歓喜に沸きあがってるけど、
韓国との間での問題は、なにかすっきりしない結末よね。
また今週もギリシャの話になってしまうけど
6月30日に、ギリシャはIMF(国際通貨基金)への6000億円の返済期限に
返済できず延滞状態となった。
これは、いわゆる先進国では歴史上初めての事態。
そのあと
ギリシャの銀行が閉鎖したり引き出しの上限額が決められたり
あたしたちが歴史の教科書で見たような事態が実際に起こっている。
大変なことよね。
そして
EUが求める「財政緊縮策」を受け入れるかどうかの国民投票で
反対票が上回った。
事前の調査などでは僅差といわれていたけど、
結局反対派が60%を上回った。
ユーロ圏離脱はないといってるけど
ひとことでいって、そんな虫のよい話ではないわ。
この前の大阪都構想の投票を思い出すけど
やっぱり現状改革を民意で作り上げるのは大変なことなのね。
今回の問題は、
仮に賛成して緊縮策を受け入れると
ギリシャ国民の経済活動に直接影響を与える問題。
公務員の削減や、医療費・年金のカットは
とくに低所得者への影響は強い。
ディベートは、
ひとつの問題を冷静にさまざまなキャストから分析して
肯定側・否定側に回ることができる。
国民投票の、賛成・反対を
そのメリットデメリットを分析しなければならないけど、
自分がそのキャストの当事者になると、
冷静には分析できないのもよくわかる気がする。
人間は生きていかなければならないし、
公務員や賃金労働者の方たちにとっては、自分では切り拓けない
切なる問題だから・・・・・・
ただ、EUや世界中から膨大な支援を受けていることも
忘れてはならないわ。
その資金は、ただで生まれてくるものではない。
世界中が汗をかいて捻出した資金だ。
だから、ギリシャは
月給15万円のひとが、親から10万円の支援をうけ
いずれ出世して返すといいながら
生活の切り詰めずに気持ちよく生活して
たまには飲み会なんかにもいって
結局、借金も期限にも返せず、親からちゃんとしなさいといわれても
聞き入れない・・・・ といった状態にも見える。
物事を判断するときは
感情だけでなくて、
冷静に双方の言い分を見なくてはいけないけど、
その前提条件をよく分析しなくてはならないわね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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