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2017.10.2(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第228回 「プリンシプルベース」(2017年10月2日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第228回

こんばんわ
いよいよ10月に入って
テレビ番組も改編されたり
日本は年度後半入りするのよね。
9月30日から10月1日になるだけ。
一晩越しただけで、なんとなく新たなきもちになる。
大相撲秋場所は
このコラムでも、3人の横綱が休場して
意地をみせてほしいって書いたけど
結果的にはひとり残った
横綱・日馬富士が優勝して「意地」をみせてくれた。
その休場したうちのひとり
横綱・白鵬が、
スポーツ新聞の記事によると
弟弟子(おとうとでし)の石浦の結婚披露宴に
出られないとの通告をうけた。結果的にはめでたく出たのだけれど・・・・
本業の秋場所や巡業を休場している力士に
私用の行事やイベントに参加しないような注意喚起があったそうで
当初は、やむなく欠席をすると表明していたのだけれど、
なんで後輩の結婚式まで出てはいけないのという
批判が相次いでいた。
この示達について説明した
春日野広報部長に批判が集まるのだけれど、
ことの真相はともかく
言ってることはただしい。
要するに
「会社を休んでるくせに、飲み会に出るのはいかがなものか?」
「それを許している上司の指導は?」ということ。
とかく、組織は放置しておくと乱れやすいもの。
ここでの問題は、
一律でなにもかも見ることについての是非ね。
休場した力士が
サッカーはやったらだめだけど、
同じ釜の飯を食べている部下の結婚式ならいいじゃないか、
こういう考え方を
「プリンシプルベース」という。
つまり
「ルールベース」で規則を守りさえすればなんでもよいのではなく、
原理原則、常識的に考えてどうなのかということ。
組織の規範、モラルをたてるために
ルールを作る。
「20歳から煙草を吸っても良い」となっているけど
20歳からよくて、その前日まではだめということを
論理的に証明するのは難しい。
法律で線引きしたからというだけ。
若者の身体的な健康面や、金銭的な問題
いろいろな背景があるけど、どこかで区切らないといけない。
でも、たとえば
「75歳以上になったら運転免許を返納しなさい」という法律を
つくれるかというと、
すぐには難しそうよね。
75歳の誕生日前夜と、誕生日当日で
身体が変化するひとなんてまずいない。
80歳でも、地方で病院に通わなければならないとか
まだ健康にも問題無いかたもたくさんいらっしゃる。
逆に、ルールのぎりぎりや抜け穴をついて
なんてことも起こる。
「グレーゾーン」などといって
江川卓さんの「空白の一日事件」や
税金の節税対策という名の支払い逃れなど、
いろいろな知恵をだしてくる。
http://number.bunshun.jp/articles/-/19258
(空白の一日事件)
今回の白鵬の問題は、
怪我であって内臓の病気ではないので
結婚式場まで移動できるということと、
遊びではなく、弟弟子の結婚披露宴に主賓級の扱いで招待されていることから
一律に「出るな」というのは
「プリンシプルベース」からいうと考慮してもよい事象と考えられる。
ただ、自分だけ特別扱いという傲慢さを持ってはいけないし
組織や業界の「ルールはまもって」そのうえで
本当にそのルールと今回の事象はどう関係あるのかを
自分自身も、それを管理するひとも
しっかりみなくてはならない。
つまり、ルールさえ守ってるからよいでしょ!
という時代ではなくなるのよね。
法律や規則は、時代に合わせて変えればよいけど
それがなぜ定められているのかの本質を
よく考えていかないとね。
みんながそうすればなんにも問題はおこらないし、
管理者はそういうことを部下に伝えてほしわね。
それでは また・・・・
BY ひろ☆たかさわ

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