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2015.11.2(火)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第128回 「中国、一人っ子政策を完全撤廃」(2015年11月2日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第128回

こんばんわ
日中韓の首脳会談がソウルで行われたのね。
近隣諸国との正常化や経済協力の進展は大事だけど、
歴史認識など
お互いの主張にまだ溝は残っていそう。
その中華人民共和国(以降「中国」と表記)が
一人っ子政策を完全撤廃するというニュースが流れた。
「一人っ子政策」って普通に耳にしてたけど、
実際はどういう風に運用されてるのかなんて
あまり考えたこともなかったわ。
1979年に導入されたので
もう36年になる。
特に第二次世界大戦以降の中国の人口の変遷が
導入の背景にあるそう。
人口の大小や増減の趨勢は、
政治経済や国力に密接にかかわってくるし、
少しずつ緩和の流れがあるなかで
完全撤廃を決めた背景には、
日本と同じように高齢化の波がある。
ずっと一人っ子政策をやってきたのだから、
きっと、高齢化のスピードは日本の比ではないのでしょう。
人口は2020年にピークに達したあと
減少に転じ、
特に労働生産にかかわる就業年齢人口(15~59歳)は
2012年からすでに減少している。
いままで、「二人目の子供ができたらどうしていたのでしょう?」って、
疑問に思うけど、
規定する法律は、
「憲法」で基本理念が定められているうえに
「婚姻法」という法律があり、各地区での条例規定で詳しく定められている。
それで二人目ができたら罰せられるというよりも、
お金の負担が増えるしくみが基本なんだそう。
一人っ子を守れば、補助金などの支援が受けられるほか
医療や教育でも優遇される。
もちろん、家族にはいろいろな事情があるから
二人目を認める例外規定もある。
「中国の一人っ子政策継続すべきか??」
というように、この問題を論じると
やはり中心のテーマは経済の問題でしょう。
新興国という位置づけから
世界第二位の経済大国になり
その市場は世界経済に大きく影響することもわかったわ。
でも、兄弟姉妹がいない国民が大半ってどうなんでしょう??
日本でも一人っ子で生きてきたかたは
たくさんいらっしゃると思うけど、
友達ではなく兄弟姉妹から得られるものってたくさんあるし、
その親族というものが
お金だけではなくて、人間の価値観や
生きざまを目の当たりにして
場合によっては、育て上げた事業を承継したり
財産を引き継いだりすることもある。
でもそんななかで36年にもわたって
人間の生命をコントロールせざるを得なかったというだけでも、
やっぱり歴史の奥深さと、国家を継続させるむずかしさを感じるわね。
一人っ子政策を撤廃するといっても
どうやら二人までしか認めないようだし、
人間の幸福論や女性の人権、
いままで一人っ子政策の陰で
戸籍などの問題で被害を受けてきたひとなど、
経済問題だけでなく、
光が当てられてなかった論点にも光をあてて
考えていかなくてはならないわね・・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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