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2016.2.16(火)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第143回 「宮崎謙介衆議院議員の議員辞職」(2016年2月16日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第143回
こんばんわ
問題になっていた
宮崎謙介衆議院議員の
議員辞職表明会見が12日に行われたわね。
自分が起こした不始末により
それだけのひとに迷惑をかけたのか??
自業自得とはいえ、その恥を
全国ネットで晒すって、どういう気持ちなのだろう??
って、つい考えてしまう。
女性問題で議員辞職するのは、
過去に例がないと言われているけど、
マスコミも、
「議員辞職に至った理由はなにか?」って執拗に問う。
もう辞職表明したのだけど
「宮崎氏を議員辞職させるべし」
という議論の理由を3つ考えてみる。
ただ感情的に「やめた方がよい!!」というのは
理屈が通らないわ。
まず、「不倫自体が法に触れるから」という理由。
刑事罰に問うという明文はないものの、
民法では不法行為と解釈されて、離婚や慰謝料の請求ができる。
不法行為をしたのだから、
議員辞職すべきとの主張だが、
不法行為をしたから
議員辞職しなければならないという筋が通るのか?
たとえば、
スピード違反で切符をきられたら辞職しなければならないのか?
ってことになる。
さらに、不倫した議員でも
辞めてない議員は他にもいるのに
なぜやめさせる理由になるのかということ。
かつて、「政界失楽園」といわれ不倫報道された議員がいるけど、
辞職には至ってない。
つまり、内容の軽重によるのだけど、
法に抵触といっても、
罰則を受けるわけでもないし、
いままでの歴史をみると
これだけで議員辞職させるにはいかなそう。
二つ目に、
「男性育児の推進」を掲げておいて、
妻の妊娠中に複数の女性と
それも自分の自宅にあげて不貞行為をするという点。
ここではその「行為の悪質性」ではなく、
言ってることとやってることが
かみあってないというところが争点になる。
これに関しても、
では、いままでに公約やマニュフェストを掲げて当選した議員で
それをまともに実行できた議員が何人いるか?
できなかったら、全員議員辞職なのか?
政権自体が公約違反している事例もたくさんあるわよね。
ただ、今回は
育児推進と、育児すべき自分が不倫したという
人間としての行為の矛盾がおかしいということになるけど・・・・
最後に、
このような議員が政界に残ることを
世論が許さないということかしら。
タレントの乙武洋匡さんはテレビ番組で、
「議員のプライベートは基本的には別問題」といっている。
(ただし、議員辞職は別の理由ですべきと述べている。)
だから、プライベートなことで問題を起こしても
仕事さえちゃんとやってくれればよいという考え方。
米国でも、クリントン元大統領は
1998年に世紀の不倫スキャンダルが発覚したが、
米国民はそれに対して寛容な印象をうけた。
でも、日本の風土はそうではないのよね。
このような人間の道を外れたものは失格!!の
烙印をおされる。
決して仕事をきちんとやったという実績もないし
やれるとも思えないけどね・・・・・
というように
厳密に議論すると
宮崎議員をやめさせることができないかもしれないけど、
本人が、自分の罪悪感にさいなまれたのでしょう。
人間としてまともな感覚よね。
SNSでやりとりしていれば
いずれ、全貌があきらかになるだろうし、
スパっとやめてよかったんじゃないかしら・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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