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2016.11.25(金)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第183回 「電通の過労自殺問題」(2016年11月25日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第183回
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こんばんわ
トランプ次期大統領が決まって1週間。
早速、いろいろと動き出しているようだけど、
国内では、
高齢者による交通事故と共に、
過労死や過労自殺の問題が
クローズアップされているわね。
いまは労働に関する法律も整備され
監督官庁の監視もあり、
大手の企業では組合も機能しているけど、
実態上は経営者の取り組み方次第よね。
政府としても
今年9月に
第一回の「働き方改革実現会議」を
安部晋三首相と有識者で開き
政府主導で進めらていくことになる。
雇用や賃金の問題、長時間労働の是正に焦点をあて
ワークライフバランスの実現、少子化対策をすすめていく。
週休3日制の導入議論もあるけど、
いわゆる「社畜」になって働くより
ひとりひとりが生産性向上を考える風土が根付くことは
よいことよね。
ただ、仕事って単なるお金を稼ぐ手段だけではなくて
人間を成長させ、自分の人生を実現させる場でもある。
だから、労働時間の縛りをつけるのにふさわしくないひとだっている。
正しいのかどうかの議論も必要だけど
縛らないことも怖いし、また縛ることも弊害になることもある。
電通の社員手帳に
「鬼十則」というのがあるそう。
先日の、女性新入社員の過労自殺を受けて
これが、社員手帳から消えることになのだそう。
ネットにも以下のように載っている。
1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
ディベート的にいうと
これと過労自殺に直接の因果関係があるのかということになるけど、
遺族の感情を考えるとたまらないわ。
幹部が、この鬼十則をたてに社員を縛り上げていたのなら
それは問題だけど、
本質は、会社の悪しき伝統やパワハラにあるんじゃないかしら。
これだけの業界トップで一流を極めようと
歴史を紡いできた企業。
「殺されても放すな」などの表現に問題はあるのかもしれないけど
社会人として、一流の人間になる本質的なことも
書かれている。
会社の経営者や幹部が
会社を成長させ、社員の生活を考え必死で動いている。
そのなかで、社員ひとりひとりのワークライフバランス
人間としてのありかたを考えなければならない時代になった。
それぞれの人生と向き合って、光り輝くものにする。
一律に考えるのではなく
そんなスタンスでいてほしいと思う。
そのための国の基本理念に基づいた
法整備や最低限の監視は必要だけどね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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