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2018.6.24(日)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第261回 「証拠資料の信憑性や効果」(2018年6月24日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第261回

こんばんわ

梅雨の季節になると
どこか気分が晴れないけど
これも日本の四季だと思って
雨模様も楽しむくらいにしないとね。
自然災害が起こらないことをいのりつつ・・・

ところで、
ディベートの型を学ぶのは大事なことだけど
今度は、その型が有効に機能しているか
判断しなければならないわね。
たとえば、PREP法について。
ある政策を実行すると
日本の経済成長が見込める。
それが、年率10%なのか、0.5%なのか?
あくまでも予測ではあるけど、
いろいろな要素を重ねて計算した結果、効果は様々ね。
10年間で8%などという表記もあるから気をつけたい。

経済成長が少しでも見込めるのなら
実行したほうがよい。
これを合理的な行動というのだけど、
ふつうは、その裏にある
「リスク」や「コスト」
いままでの歴史にてらしあわせてどうか?
公平性の観点はどうか?
ということも見なくてはならない。

そもそも、この効果の大きさをまず見極めるのだけど
その資料の信憑性も重要
国の機関(省庁)や、大手シンクタンクが出している統計は
まず正しいと思ってよいのだろうけど
その算出方法は正しいのか?偏りがないのか?
精緻に必要があるわね。
隠蔽やねつ造は、人間心理のどこかにある弱さがそれを導きだす。

袴田事件の再審請求が棄却された問題は
そのDNA鑑定の信憑性について言及された。
そもそもが1966年におこった事件で、
何十日間にも及ぶ拷問のすえに自白させられた、
取り調べにも結論ありきの不備が散見されるとのことだけど、
証拠資料のとらえ方で見解がわかれた。
静岡地裁は、弁護士のDNA鑑定の存在(有効性)を認めて
再審の開始を認めたが
東京高裁は、その鑑定に
「深刻な疑問が存在する」として再審さえも認めない。

証拠資料の信憑性や効果を問うのが
裁判でありディベートではないのかしら。
この事件の結論がどうかということを論じているのではなく
土俵にすらあげてもらえない、
異様なほどに時間をかけて、その内幕は明かされず
関係者が死亡するなど闇に葬られる。
あまりにも時間がかかりすぎたゆえの
今回の一連の決定の不可解さではあるけれど、
そこは、いまに時代に照らして
せめて納得がいくように
日本の司法の場がフェアであってほしいと願うわ・・・

それでは また・・・・

BY ひろ☆たかさわ


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