講評

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論題

BMサマースラム2004 -離- 第1試合
「論題:日本政府は、参議院を廃止すべし」

2004年7月

肯定側:高澤拓志・中村雅芳
否定側:本間賢一・中西夏雄
【試合結果】:否定側勝利
ジャッジ総数13名
肯定側 45.39P(3票) 否定側 52.35P(10票)

肯定側は、参議院が国会の運営が行き詰る危険性の回避及び国会審議の迅速化を訴えたが、その可能性、及び発生したときの重大性について、論証し切れなかった。コスト面のメリットは、発生した。

一方否定側は、
①選挙回数が減り国民の政治へのチェック低下
②任期の長さを生かした法案の成立がなくなる
③衆議院代替機能の喪失④国会の自律的機能向上能力の低下
と四点のデメリットをあげたが、立論5分に詰め込むには、内容が多すぎ、全体的に論証不足、説明不足に陥った上、「政治の質の向上」という哲学が与える印象が薄かった。
最も惜しまれるのは、否定側が「参議院が衆議院をチェックする」とは言っていないのに肯定側がそこを攻撃してきたことであるが、これは、Q&Aでそこを明確にしなかった否定側にも責任がある。また、否定側の「自律」的機能向上を肯定側が「自立」とだけ聞き取ってしまったところだが、これも否定側の説明不足が一因だろう。
結果としては、否定のデメリットが若干肯定側メリットを上回り、否定側、中西・本間チームが勝利した。

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