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2015.7.13.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第112回 「国立競技場の建設費を見直すべし」(2015年7月13日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第112回
8月23日開講、第15期『使えるディベートセミナー』の受講枠が、おかげさまで、ごくわずかの状況です。ご興味ある方は、お早めに。

本格的に暑くなって、日差しや熱中症には本当に注意が必要ね。
充分に水分をとっていきましょう。
使えるディベートセミナー14期」も、次回7月25日で最終回だけど
会場である「国立オリンピック記念青少年センター」も、
徐々に熱気を帯びてくる。
1964年の東京オリンピックのときに
選手村として使われた場所で、今は独立行政法人が管理運営している。
BMでも、ここを聖地「コクリツ」と名付け、数々の名勝負を演じてきた。
「東京にオリンピックを招致すべきか?」というディベートもなんども行い、
2015年春に行われたニコニコ超会議の言論バトルでも
堀江貴文さんと井上晋がこの論題で対戦している。
話は変わって
今回、オリンピックの本丸
東京の国立競技場の建設を巡って、
まさに世論も含めて紛糾しているようね。
総工費2520億円。
当初の1300億円から2倍に跳ね上がったという。
なぜそんなことになったのかしら?
民主党政権時代から、さまざま議論されてるけど
真相は水面下でよくわからないわ・・・・・・
ディベートをするなら
「国立競技場の建設費を見直すべし」となるのかしら?
会場の機能として、
「全天候型」つまり晴れでも雨でもおこなわれる必要があり
また、陸上レーンが9レーンという国際基準を満たす必要がある。
屋根が必要であり、それなりの大きさや汎用性を求めれば
どんどん費用がかさむわね。
オリンピックで終わりではなく
コンサートなどの文化的イベントや
震災時の緊急避難場所にするなどの社会的意義もある。
でも、2520億円って、本当に妥当な金額なのかしら?って疑問が残るし
そもそも、年間20億円という莫大なコストが半永久的にかかる。
国が負担するのか?東京が負担するのか?
どちらにしても、国民の税金。
スポーツや文化の発展ならこれくらい・・・・と思うひともいれば
生活が苦しいのに、なぜこんな箱モノに・・・って方も。
東京都政に詳しい石原龍太郎(りゅうたろう)は
記者団の質問に答え
「コストの件でもめてるみたいだけど、
担当大臣が、哲学をもってどんどん決めてればんじゃないの?
コストを下げるところは下げて。
専門家にまかせるところは任せないとね。
東京マラソンとはわけが違うんだからさ。
聖地コクリツが泣いてるよ・・・・・」
と、今の政治に苦言を呈いている。
かつて、陸上だけでなく
日本スポーツの数々の名場面がうまれた。
1967年の日本サッカー・釜本の韓国戦でのゴールは、
日本に銅メダルを呼び込み、
歴史を変え今の日本サッカーの道筋をつくった。
アマチュアスポーツで唯一コクリツを満員にできるといわれる
ラグビーの早明戦は、
一時期はチケットが抽選でも当たらないほど。
1987年の雪の中の死闘や、
1990年、そのときの1年生である堀越(早稲田)、吉田(明治)が
4年生になったときの両校のプライドをかけた壮絶な闘いは、
超満員のスタンドを一体化させた。
1991年の世界陸上では
カール・ルイスとマイク・パウエルの走り幅跳びの勝負は
大記録を出したカールルイスを、本職の意地でパウエルが逆転するという
国境をこえて世界がかたずをのみ歓喜にわくシーンも作り出した。
そんな、夢のある舞台が
東京の真ん中にまた新たな姿で登場しようとしている。
大変な事業であることはわかってるけど、
金や利権を越えて、国民が納得するカタチにしてほしいわね。
神戸・三宮にある和歌山ラーメン「丸高」の中華そばをたべながら・・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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